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2013年12月10日 (火)

ケイビングカレンダー2014年度版

 過去20年あまりに渡り洞窟写真の発展に多大な役割を果たしたスイスのスペレオプロジェクトが発行するケイビングカレンダーがある。

 

毎年素晴らしい世界の洞窟写真を使用したカレンダーを発行しており、このカレンダーを見て、洞窟写真を撮始めた人も多いのではないだろうか。かく言う私もその一人のような気はする。

 さて来年2014年版のカレンダーであるが

Cal2014cover600

の5月の写真であるが、

Kalmay2014

私の写真が使われた。秋吉台の大正洞というところの写真である。
日本の洞窟や写真家が出たのは今回が始めてである。再来年以降も掲載できるよう、頑張って写真を撮らねばなるまい。掲載が常連となっているPhilippe CrochetやRoberto F. Garcia,Robbie Shone, Kevin Downeyらには、まだまだ及ばない。だけれども、国際洞窟写真家会合などで彼らと一緒に行動したり話をしたりしていると、自分の写真の撮り方や考え方にまだまだ改善の余地はあるので、少しずつ変えていきたい。

カレンダーは、スペレオプロジェクトスペレオオブックスExpeなどで通販で購入可能だ。

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2013年12月 9日 (月)

リムストーンプール各種

 リムストーンプールと呼ばれる鍾乳石がある。水が入っていない場合は単にリムストーンと呼ばれる。

 洞窟の中では結構見かける鍾乳石であるが、形やサイズは様々である。

床を流れる水が、床の上の僅かな段差などを契機に成長して棚田のようになったものだ。ちなみに、このリムストーンプール。トルコのパムッカレや中国の黄龍など屋外にも生成される。国内でも確認されているが、残念ながら綺麗で大規模なものは無い。
 このリムストーンプールは屋外にできたものの方が太陽の光を浴びて見た目には美しいと私は思う。洞窟内のリムストーンプールは自らの照明だけでしか水の青さを出せないので、自前で用意しなければならない。

 屋外にできるリムストーンプールは洞窟内のものとは、やや成因が異なる。所謂棚田の堤に相当する部分がトゥファと呼ばれ、生物の光合成が関与しているという点で洞窟の中のリムプールストーンとは異なる。近寄ってみるとこの堤の部分に落ち葉が混じっていたりということがある。この点では洞窟の中のリムプールのほうが美しいけれど。
 なお、このトゥファを解析すると過去の古気候が再現可能ということで、研究は国内でも行われている。

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   中国四川省黄龍(1991年撮影)

P8234323
 水深が浅いと色は出ない。

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 有名になってしまったリムストーンプール

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P8153310

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2013年12月 6日 (金)

空中浮遊鍾乳石

この間の沖永良部ロケの撮影の際に見つけた鍾乳石。

国内では秋吉台に次ぐ、二例目の発見かな。すべての報告を把握している訳ではないから、他にもあるかもしれないが。フェースブックの数千人が登録している洞窟関係ページで聞いても見たことがあるという人がいなかったので、世界的にも珍しいような気はする。ただ、そんなに綺麗なものではないから、誰も気にしていないだけかもしれんけど。
で、これはおそらく蜘蛛の糸か、菌糸の先に鍾乳石がぶら下がっている。

1386332075451.jpg
Imgp1713

ちなみに、撮影終わったあとに見つけたので、本放送には使えなかった。

 まだ、タレントさんが居るときなら、螺旋つらら石よりも珍しいものと言えたのかもしれないし、そのタイミングなら、一眼レフを持っていたのでもっと綺麗な写真が撮れた。

 しかし、この時はタレントさんらを洞窟から出洞させて、撤収のために再入洞した時なので、一眼レフは車に置き去り。かろうじて持っていた防水コンパクトカメラでしか撮影できなかった。途中で電池なくなるし。

というわけで、次に行った時にはしっかり撮り直したい。 ともかく、写真を撮っているといろんなものを見つけるなあ。

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2013年12月 2日 (月)

ロケ

 10月以降、TV関係のロケ手伝いに3件行っている。3月以降で見たら5件。

 過去10年余りで見ても7件ぐらいしか手伝ったことがないので今年が異常に多い。過去20年になると記憶曖昧でよく判りません。ズームイン朝に絡んだことがあったような気もするが、気のせいかもと・・・・・。記録をとるのは大事だ。

 直前の話やバラエティー系の番組は基本的に手伝わないつもりではあるのだけれど、なんだかんだと手伝ってしまっていることも多い。ここ2回ほどはロケ地に行く用事があったとか、とある洞窟で世話になっている方が番組のファンでとか受けてしまった。

 昔、どこかの洞窟で発泡スチロールの巨大な玉を転がし破片を洞内に撒き散らかしたような、バラエティ番組はさすがにもう無いし、バラエティでも洞窟の保護や大切さを語ってくれる番組もあるので、一律に断るというものではないのだけれど、あまり頻繁にあるといろいろ考えさせられることが多い。

 誰も洞窟に興味を持つ人が居なければ、洞窟は荒れる一方だけれど、興味を持つ人が多すぎると、オーバーユースで洞窟は荒れてしまうと・・・。バランスが大事なんだが、何処でバランスさせるかは良く判らないなあ。

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