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2011年11月22日 (火)

日本洞窟学会第37回大会その2

 先週末、九州大学で行われた日本洞窟学会第37回大会に行ってきた。

 金曜夜に現地入り、土曜午前に市内散歩。午後に評議員会、夜に懇親会、日曜に学術講演会のスケジュールである。

 実は幼少の頃、博多に3年ほど住んでいたこともあり、土曜午前はその頃に住んでいた場所に散歩がてら行って見たのだけれど、40年近くもたてば昔の面影はなく・・・・・・いや、古い神社があったので面影があるはずなんだけどあまり覚えていない、記憶も蘇らないと。

 最近、気づいたのだけれど、過去のそうした記憶が人より少ない気がする。なんでだろう。

ただ、住んでいた家は残っていなかったが、窓から見ていた家は残っていたようで、それだけはなんとなく記憶にある。記憶では高い木もあったはずなのであるが、それはなく。

 とまあ、昔の記憶を探る散歩を終え、評議員会をおこない、ぐるナビ幹事さんで探した懇親会場で、しこたま飲み、中州でラーメンを食べ、さらにもう一軒飲みに行き土曜は終わった。

そんなこんなで、日曜は予定より1時間近く寝坊し、慌ててタクシーで九大に向かうはめになってしまったが、一応予定通りの時間には間に合った。

 今回の大会は参加者が最終的には30人、講演数が18題と、講演数のわりに参加者が少ない・・・・というか、講演(共同発表者含む)と関係ない人の参加が数人しかいなかったという大会であった。無論、私は講演とは関係がない。

 講演内容は、まあいろいろと知らない言葉や知見も出てきたけれど、こういう研究をしているのかという知識を得る上では大変有用であった。
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 そうそう、今回はなかったけれども、先日の大震災による洞窟被害という観点からの発表や報告があっても良かったかもしれない。洞窟での人的被害はなかったようであるが、いくらかの落石などは確認されているし、鍾乳石などが折れているかもしれない。
 海外の研究者には、洞窟の中に過去の地震の痕跡が残されており、それを研究することで過去の地震の様子を調べることができるのではないかということを言っている人がいる。今回のような大地震の影響を調べるのは有意義なのではないかと思う。
 一方、このくらいの揺れでは洞窟は大きな影響を受けないという気もするし、よく分からない。分からないからこそ、調査が重要なのだと思うが、誰かやらないかなあ。

 講演終了後は、飛行機までやや時間があったので、博多駅前で数人とのみ、飛行機の30分前に地下鉄で空港に向かったが、野球の影響かなんでか、保安検査場が大混雑。15分前に通過すればいいはずなのだが、10分待っても検査場にたどり着けず、ファイナルコールがかかってしまった。このままではまずいと、係員に申し出たところ上級会員用のラウンジに専用保安検査場があるそうで、そちらから入場して事なきを得た。
 もっとも飛行機は15分遅れとなったので、あと10分以上列に並んでいても大丈夫だったかもしれない。

 最後に罠にかかりそうになったが、何とか回避し、羽田から自宅へ一目散に電車を乗り継ぎ、自宅近くの駅に着き、家に帰った頃に、メールが一本。自宅へ帰るのに使っている路線が人身事故で不通にとのメール。飛行機の座席を前の方に指定していなければ、おそらく乗り継ぎが変わりこの不通に巻き込まれさらに1時間以上車中の人になるという罠からも、ぎりぎり回避できたようでなにより。

 ま、ぎりぎりの行動予定は良くないということで。


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2011年11月15日 (火)

日本洞窟学会第37回大会

 この週末は、福岡で日本洞窟学会第37回大会が行われる。当初予定していた岡山での開催が諸般の事情で中止になってしまい、その代替で行われるものだ。

 そんな事情もあり、準備が遅れ通常の夏季ではなく秋季に行われることとなり、また周知期間も不足したこともあって30人あまりの参加者と少しさびしい。

 けれども、福岡という、洞窟学関係研究者が多いという地の利もあり18題の講演申し込みがあり、近年の大会では最も多くなったのではないだろうか。

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2011年11月10日 (木)

聖穴

 昨日、ニュースで奥多摩の聖穴から25年ぶりに遺体が見つかったとの報道があった。
 発見の報は今年の夏に既に聞いていたのだけれど、その時はなんでニュースにならないのかな、報道するほどの出来事ではないのかなと思っていたので、この時期にニュースになったのはちょっと意外であった。

 25年前と言えば1986年。私が本格的にケイビングを始めたころであるので、その事故の話は良く覚えている。事故以来入洞禁止になってしまったので、事故以降は入ったことはなかったが、とてもよく澄んだ青いプールが印象的な洞窟である。入洞禁止なだけに捜索もできないまま長い月日が流れ、ケイバーやダイバーから洞窟の存在も、入洞禁止だということも忘れ去られた果てでの発見だろうか。

 なんにしても、ご遺体が見つかったのは喜ばしいことである。ここ10年ほど聖穴付近には行っていないけれど、行くといつも新しいお花が供えてあったのを覚えている。

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2011年11月 7日 (月)

子連れケイビング

 この週末は小学一年の息子を連れて洞窟に行ってきた。

 総延長6キロを越える日本屈指の大洞窟にであるけれど、基本横穴なので特に安全上の問題はない。途中数mの段差でロープを確保に使ったぐらいである。むしろ小さな子供のほうが抱えあげたり引っ張りあげることが可能なので、大人の初心者より連れて行きやすいぐらいだ。

 問題は、待ち時間などをおとなしく待っていられないということだけある。けれど、重大な問題で、常に移動し続けなければならないので、測量や写真撮影、その他調査や竪穴のリギング待ちなどができないということでもある。

 というわけで、写真撮影をじっくりしたかったのであるが、早々に洞窟外に出て近くの川でひたすらダムや水路作りに明け暮れた。翌日も、もう疲れたから洞窟はいいといいつつ、川で同じことをたくさん。挙句の果てに取り除いた10cm角ぐらいの石を誤って投げつけられ肘を打撲してしまった。

 

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 落盤した岩に形成されているカルサイトの結晶。本来は岩盤の割れ目に発達していたものが落盤によって目に触れやすい状況になっており、近くの岩壁を探すと割れ目の中に結晶が発達している場所がある。

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 小さいがシールドと呼ばれる鍾乳石。上方から見ると平らな円形をしており、その下方につらら石やカーテンが発達する。

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変な顔

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鍾乳石群。天井の鍾乳石に覆われた部分と覆われていない部分のコントラストがお気に入り。

 結局4カットしか撮影できなかった・・・・。

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