洞窟観察会
2年ほど前に行った観察会の第3段に9月半ばに行ってきた。3段と言っても2回目は台風で中止になったので実施されたのは2回目と言うこととなる。
今回の観察会は前回の博物館主催と異なり、私の所属ケイビングクラブで主催している、イザナギプロジェクトが主催した。博物館の予算や人員の問題などで開催することが難しくなったということが大きな理由である。
観察会参加者13名(高校生以上8名、中学生以下5名)とスタッフ13名で行われ、2年前よりはやや人数が少ない。
土曜日に準備のため、一度スタッフだけで入洞し、日曜に参加者を連れて入った。土曜はスタッフの息子さん(小学校1年生かな)を連れて、安全確認のため入ったのだけれど、特に問題はなく、時間が余ったということもあり、1年以上ぶりに、最奥の方まで行ってきた。 普段は調査でしか入らない穴なので、調査地域以外の領域にはほとんど足を踏み入れることがない。
日曜日は、朝9時集合であったのだが、その直前ぐらいから猛烈な雷雨が襲い、かなり憂鬱になる。結局、博物館で装備のチェックや着替えなどを行い、現地に向かうものの雨は少し弱くなったがというところであった。
予定よりやや遅く10時45分過ぎに入洞し、観光洞部分を通り過ぎ、ドリームホールと呼ばれる大ホールまで、洞窟の説明などをしながら参加者を案内した。今回は、一昨年と違って人数がやや少ないのと、リピーターの人や若い人が多目のこともあり、予定していたよりも早く移動できた。そこで、当初予定していた箇所を越え、チムニーで3mほどの狭い竪穴というか、隙間を昇降してもらい更に奥まで進むことができた。
このドリームホール終点から更に奥に行くには数ルートあるが、いずれも縦の昇降がある。昇降してもらったルートはその中でも最も狭いルートなのであるが、狭いだけに自由落下する危険がまったくなく、サポートする側としては安心なので、そのルートを選択した。 その反面、やはり狭いと言うことで、数人の人は難儀したし一人は通過できなかったという問題はある。
奥の玉座と呼ばれる辺りで、記念写真を撮るなどしたあと、帰路につき、15時前には出洞したように思う。が、やはり雨がかなり降っている。しかしあとで聞いた話だと、私達が入洞してまもなく雨が止み、そして出てくる少し前から、また降り出したとこのことだ。
先月の浜松での活動開始前に雨が止み、活動終了後に雨が降り出したと言うラッキーな出来事と違いとてもアンラッキーである。まあ、先月はテント撤収が雨の中となり必ずしも幸せではなかったのであるが。
ともかく、雨の中着替え、博物館に戻り解散となった。参加者の方々には満足してもらえたようではあるが、やはりもっと奥に行きたいという要望もあった。人数の問題とリピーターの方々の洞窟に対する慣れなどの事情が許せば、もっと奥に入ることもできるだろう。地下河川ぐらいまでは連れて行きたとは思う。ただ、これぞ地底湖という場所は一人の通過に10分以上かかることもある狭洞の先にあるのでなかなか難しいだろう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント