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2008年10月 4日 (土)

秋吉台ケイビング集会

Aki0002_2  8月末の秋吉台竪穴探検の翌日から、ケイビング集会に参加して来た。山口CCが主催し、毎年2日間の日程で開催されているものであるが、ここ3年毎年参加している。

 今回は、SRT班とレスキュー班とに入ったのだけれど、既に前日の疲れと暑さにやられて気合が入らない。

 初日はSRTということで午前中に木を利用しての昇降練習、午後は実際の竪穴に行くという予定であった。またレスキュー訓練とも関連付けされており、SRTのできる人はレスキュー訓練を行うということでもあった。

Aki0001  私は、どちらも訓練が必要というわけではないのでレスキューを教えていた。Zリグのような基本のシステムは、参加されていた消防の方は判っていたので、翌日使用しようとしていたカウンターウェイトシステムの講習と練習を行った。

 木の太い枝に2-3本のロープをかけ、それを支点として練習を行う。こうした木にロープをかけて昇降するのは、いわゆるツリークライミングと同様のことを行うわけであるが、ツリークライミング用の道具を持っているわけではないので、最初にロープを枝にかけるのに、苦労する。スローロープ等があれば簡単なのになあと思いつつ、皆で何十回とロープ投げを繰り返してロープをかけていた。

カウンターウェイトシステムは、支点の下に設けたプーリーを介して、一端に要救助者、もう一端に重りとなる人を接続し、両者のバランスをとることで、少ない力で要救助者を持ち上げるというシステムである。実際の引き上げを行う際には、もっと細やかな手続きや運用が必要である。Zリグのような引き上げシステムを使った、引き上げに対しては様々なアドバンテージとディスアドバンテージがあるので、運用する場所によって選択が要求される。

 一通り練習の後、午後は近くの30mの竪穴と67mの竪穴に参加者の人は入洞していたが、私はどちらにも入らなかった。人数が多いのに、時間が足りないということで遠慮したということにしておきたい。

Aki0003  夜は、講座室にてケイビングクラブの総会と懇親会がある。昨年の100人近い参加者に比べると、今年は50人程度とこじんまりとしていたし、なにより学生がホスト役の山口大を除いてほとんどいないということもあり、平和な懇親会であった。しかし、やはり24時過ぎには眠気に負けて寝てしまう。最近、どうしても夜遅くまで起きていることができない。

 2日目は実際の洞窟で救助練習ということで前日の30mの竪穴に行くこととなっていた。前日は曇り空で涼しかったのだが、この日は、猛烈な日差しでとても暑い。しかも竪穴は秋吉台の草原の中で、日陰がない。また風も無かった。
 朝行こうと思ったら、昨夜ちょっとした会合に朝に出席すると言っていたことを、すっかりAki0001_1 失念しており、慌てて会合に出たせいで、他の人よりは1-2時間ほど遅れて竪穴に行った。その時点で、そこにいた人は、かなり暑さによって疲れた感じであったが、引き上げ準備の終わるそれからさらに1-2時間後には私も同様の状態に陥ってしまった。あとで聞いた話であるが、洞窟内に降りた人は逆に寒さに耐えかねていたようである。

 ともかく、引き上げ準備ができ、人を入れた担架の引き上げをどうにかして終えた時には、すこし熱中症気味になっており、力が出ない、ふらふらする、頭が・・・となっていて、1リットルほど持ってきた水分も飲み干しており、これ以上ここにいては死んでしまうと、一旦博物館に退避しに行った。洞口にいた人は、皆そんな感じであったが、洞窟内にいた人は問題なくという感じである。寒さに耐えていたのだから心地良いぐらいだったのかもしれない。

 博物館で水を浴びて日陰で休むもののなかなか回復せず、日差しも弱まらずということで、退避した人は皆弱気になり、結局2度目の引き上げ練習をせずに活動終了ということとなった。やはり炎天下の活動の際には、ブルーシートを張るなり、人工的な日陰を作らなければならないのだろう。


 



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