洞窟救助会合
昨晩は、洞窟救助に関する会合があった。会合といっても飲み屋での会合だし、怪我で入院していた人の快気祝いも兼ねていたので、会合というほどのものではないかもしれない。
洞窟救助に関わり始めたのは1992年、フランスのSpeleo Secours Francais(SSF)が開催した国際洞窟救助トレーニングに参加したのが1997年。それ以降、国際会議や国内での救助訓練などに関わって既に10年が経つ。しかし、まだ満足のできる洞窟救助組織を作ることはできていない。
日本よりも少ない人口、少ないケイバー人口であるレバノン(まあ国土が小さいのでケイバー密度は高いかもしれないが)は、私と同じく1997年に国際洞窟救助トレーニングに参加して以降、洞窟救助組織を構築し、1997年以降2年おきに開かれる国際洞窟救助トレーニングに毎回参加して、力をつけているのを鑑みると情けない。
それらは私の力不足から来るものというのは自信過剰なのかもしれないが、ともかくうまくいっていない。
昨夜の会合で感じたのは結局のところ、洞窟救助に対する個々人の認識の差というものが大きいということである。私は、欧米の洞窟救助組織の実態を頻繁に眼にして、日本の現状との格差を感じ、事故が起きた時のことを考えると、助けられる人を助けられないのではないかとの焦りを感じている。
しかし、ここ10年以上、大きな事故が起きていない(非ケイバーの死亡事故はあるけれど)ためか、それほどの焦りを感じている人はいないというのが現実である。実際のところ、事故がほとんど起きないのだから救助組織を作って洞窟事故に即応する体制を作るのは無駄というのも、一理ある考えだ。
今後どのような形になっていくかは判らないが、少なくとも私一人の考えに左右されて進むことにはならないだろう。進んではならない。一人では組織は作れないのだから・・・・・。一人で空回りするのは避けたい。というか既に、空回りしている。当面は貝になって様子を見るのが最善だろうか。子育てで忙しい私にとっては、助言を求められたら、返答するぐらいのスタンスがちょうど良いのかもしれない。
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コメント
先日はお疲れ様でした。
「船頭多くして船山に登る」という言葉がありますが、
MTGは船頭がいない船でどこにも進めない雰囲気かな
と思っています.....
貝...貝...貝...
貝?
投稿: す | 2007年6月25日 (月) 14時04分
船頭、船頭はいたような。いなかったような感じでしたね。
投稿: Miss answer | 2007年6月25日 (月) 20時38分