沖永良部 2
19日は同じクラブのメンバー3人と北海道と四国の探検部員3名と計7名で大山水鏡洞へ行った。大会委員会主催の巡検(上級、中級、初級)もあったが、時間の制約を受けることやコースの問題もあり、独自のプランで行った。私のとって初めての穴であるが、測量図もあるし、入洞経験者も一人いたので問題はない。いくらか迷ったものの第6洞口から、洞窟内の見所を3箇所周り、リムストーンケイブより出洞した。なかなかに美しい穴であるが、それらの箇所にたどり着くのは容易ではない。途中、いくつかの箇所で水くぐりがあるし、わかりにくい分岐を見つけなければなかったりするからだ。
またとあるホールにある二次性生物に覆われかけた人骨も見ることができた。
そのホールへ辿り着くためには困難な道を通るしかないので、人骨の主は現在とは異なる道を通ったのだろう。ホールまで水面から10m以上は上ったし、天井から樹根が垂れていたので、過去には洞口がすぐ近くに開いていたに違いない。
また、リムストーンケイブとの接続部になる「とつる」と呼ばれる水潜りの場所はなかなかに狭く、潜る前にかなり緊張した。しかし一度覚悟を決めて通ってしまえばもう一度行っても良いぐらいな感じであった。アドレナリンが出ていたのかもしれない。岡山に連続で水潜りをする洞窟があるのだが、20年近く前の冬にそこを通ったとき、水の冷たさと水潜りの緊張からか、途中から気分がハイになった時のことを少し思い出した。怖いのは最初だけと・・・。
この洞窟探検で言う、水潜りと言うのはたいてい水面が僅かにあり完全に水没はしていないものの、顔を水に浸けねば通れないところを指している。完全に水没している箇所を潜ると言うことはほとんどない。そうした箇所を潜って突破するということがあまりないということがあるからかもしれないが、やはり水面上に僅かでも空間がないと濁った水の中を進むのはリスクが高い。また水面下が狭い場所での水潜りはかなり困難である。途中で引っかかっり口が水面下に没したらあっという間に昇天してしまう。今回の所は辛うじて口と眼と鼻を水面上に出せたし、水面下に障害物はなかったので、本当に空間のない箇所が50cmほどと、それほど難しいものではなかった。
もっとも人によっては口や鼻が水没していたようで、ぶくぶくと泡の音が聞こえていた。これは通る時の姿勢や、頭の大きさなどで個人差があるのは仕方がない。
この日は出洞すると雨になっていて翌日未明まで断続的に降り続いていた。
そのせいか、昨夜あった宴会は行われなかったが、翌朝聞いてみると皆ばらばらと飲んだり話をしていたらしい。
私は撮った写真をパソコンにに落とす作業のため、大会委員がいるバンガローにお邪魔していたこともあり、宴会場となる場所に戻ったときには誰もおらず機会を逸してしまったが、
やはり体調を考えるとそれで正解だったのだろう。
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コメント
はじめまして。
たった今、スーパーモーニングで大山水鏡洞での人骨発見について放送されていたのを見ました。
自分も洞窟や地底世界に興味があるので、こういった活動をされている方のお話や映像がとても楽しみです。
お体に気をつけて活動なさってくださいね。
投稿: 通りすがりの名無し | 2008年8月29日 (金) 09時04分